私的見たいセットリスト〜WEST夏ドームコン2020夏

某アンケートの回答を残しておこうと思う

 

~前提~

コロナが存在しない世界線で、Wtroubleツアーを全て完走し終えた後の、2020夏ドームツアー

 

~軸~

・夏を楽しむ
・今後ファンが増えたらできなくなること=楽曲の2番やシングルカットの曲にこだわらない選曲、ができる最後の機会だと思うので、シングルはあえて少なめに。
・ドームの規模感及び使える時間を生かした演出をする
・急上昇急旋回、耳も心もキーンとなるWEST特有の温度差ジェットコースターを激しめに。
 
 

~セットリスト(+時々演出案)~

 
M0 OP映像はエモく。BGMは「All My Love〜ちゅらうみっくす〜」沖縄の海で録れたら最高。24コンのAllMyLove映像もちょっと混ぜたりしたら、ど頭からファンが泣きます。
 
M1<Ya!Hot!Hot!>
OPのエモさはガン無視して100%のテンションでセンステからせり上がってきてください(1.5) めちゃくちゃかわいくダンスして、ファンの頭を抱えさせてください。
 
M2<覚悟しろよSummer>できたらフル。Aメロで外周に散る。最後はメインステージに集合
 
挨拶・着替え
 
~かっこいいパート~
M3<迷宮Summer>横花一列で登場→メインステージ
 
M4<Criminal>メインステージ
M5<Can’t stop>センステ
M6<Eternal>センステ
狂愛三部作、3曲全部フル。炎でドームを燃やしてほしい。KAT-TUNの10KsのUNLOCKの倍量くらいでお願いします。淳太くんにお願いです、「ブラヴィッシーモ!」を参考に噴水と炎のカーチェイスのような演出を…して…
 
M7<雪に願いを>流星ソロ
 
M8<T.A.B.O.O.>淳太ソロ
嵐の櫻井くんの曲。黄色ポリス衣装でお願いします。
大人の事情が許すのであれば、たぶーではなくディズニーの「ジャンボリーミッキー」を「ジャンボリー淳太」に替えたものが見たい。そのときは両脇にきりしげを置いてください。淳太くん一人だと心もとないので
 
暗転

~パラパラダンス&コントコーナー~「3年W組」
M9<Wake Up>
起床。ランダムで寝起きドッキリの映像など入ると良いですよね(円盤には特典として全て収録が前提)
 
M10<粉もん/1番>
朝食。「朝も早よから準備して」は絶対入れてください、長さは任せます
 
M11<大阪弁ら~にんぐ>
1時間目 国語。長いからLesson1・4あたりを
 
M12<3.1415926535>流している間に着替えタイム
2時間目 数学。映像対応。新しいものを録って流す。2番~「よくできましたぁ」まで。神八は必須。
 
M13<PARA!PARA!チャ~ハン>
3・4時間目家庭科。照史「次の時間は家庭科やな!」の掛け声で始まる。1番のみ、大サビも無し。給食着で家庭科やるの?っていうツッコミ込のチャーハン。
 
M14<ホルモン~関西に伝わりしダイアモンド~>
給食。前曲の「恋のパラパラチャーハン!(あーい!)」の、あーい!を「次は給食!」に変える。間髪入れずに「ほーるもん!」イントロから入って2番。
 
M15<僕らの軌跡~ジャニーズWEST列島縦断~>
5時間目 地理。2番!レペゼン地元、のところ、京セラでは歌詞そのまま。東京Dでは「誰にだって憧れがある、そうだろ?み~ん~な~ とう~きょう~どーおーむーありーがとーうぉー」
 
M16<エエやんけェ!!>
帰りの会映像~担任の淳太先生「ほら帰りの会始めるぞ!(クラス目標「一日一美(毛筆)」を映す)きょう美しいと思ったことを発表できる人、手を挙げて!」
指名されたコタ子「きょうも流星くんがカッコ良かったです(はぁと)」
淳太先生「…はい(呆)。次!誰かおる?」
指名されずに答える流星「きょうも望子ちゃんがかわいくて元気が出たっちゃ」
コタ子&流星「羨ましかったら、お前ら頑張れよ」
 
暗転 淳太&4人にスポットライトを当てて出だしの「エエやんけェ!」~間奏(流星と望も出てくる)1サビ+2サビ~Cメロ「まじであんたは最高や!」。
 
間奏で音を小さくしながら再び映像。部活の時間。
 
M17<アカンLOVE>
バブル研究会という設定。おーさか・愛・EYE・哀の各自名前を言う「あいあいあいあいあいあーい」を基調とし、1人ずつ入室する映像(の間に着替える)。
部員みんなが憧れている女性ダンサーがいるようなことが分かる部室の映像を録ってください(その人(キャラクターでも可)のポスター・フィギュアがぎっしりなど)。その彼女を俺が絶対絶対幸せにするんだ!という意味で、アカンLOVE2番の披露(振付は1番のものをそのまま当てはめる)。
 
M18<愛の奴隷
淳太「アカン、アカン言われたから…みんなこうなってまったやん!俺らもう!調教済みなんや!」(できたらここでジャケットを脱ぐなどしてください)→2サビ~大サビ
 
M19<粉もん/2番>
夕食。夕飯も粉もんで、水多めで、おい!みたいな。
「小麦粉練ればみんな仲間です」で照史くんだけうどん捏ねてるのもいいかも(生地を踏んでても良いですよね)
 
学園コント締め、MCへ
MC明け、着替え終わった照史くんのソロコーナーの説明。
 
M20<音楽劇マリウス~舞台泣くロミオと怒るジュリエットメドレーfeat.フラメンコ>
桐山ソロ
 
M21<絆>濵田ソロ、亀梨和也くんの曲。
 
M22<Imazing Crazy>小瀧ソロ、大野智さんのソロ曲。イントロのUh〜からお願いします
 
M23<Survival>神山ソロ、セルフカバーで。みんなが踊れないような神山100%の力でダンスしてほしい。
 
M24<ボクら>しげソロ。ピアノ弾き語り。

 

〜夏〜
M25<ギラブラブベイベー>
しげのピアノの上にラジカセが置いてあって、勿体ぶりながら押すところから始まる…夏!!!!!!!この曲はがっつり振付をつけてほしい
 
 水遊びコーナー 水鉄砲・ホースなどご自由に。
M26<SummerDreamer>
M27<青春ウォーーーー!!>
M28<OleOleCarnival!!>
M29<Mr.SummerWEST>
M30<バンバンッ!!>
M31<いま逢いたいからしょうがない>
 
~Jr.時代コーナー~
M32<NOT FINALE>サビまでは関ジュのみ、サビからWEST兄さん登場
M32<Give Me>濵ちゃんメインで関ジュバック
M33<VIVID>いまのツインで魅せて!
M34<君の罠だけ幻でも構わない>7WEST
M35<V.I.P.>B.A.D.メインだけど、途中からみんな集まる!パーティー!!
 
~オシャレ曲×かっこいい~
暗転・映像。パリピポOP映像を彷彿とさせるインビテーションカードが、オシャレな机に置き去りにされている。ばどがそれを見下ろして不敵な笑み、他5人も出てきてジャケットを整える。夜中の愉しいダンスパーティー、開幕。キミコイの「パーティーに行こおおおおお」が流れて終わると良いです。
 
M36<Terrible>7人で!1番+大サビのみ
M37<King of chance>2番〜「夢を叶えるんだろう?」まで
M38<キミコイ〜ToxicLove スペシャルリミックス>うまいこと混ぜてください絶対良い感じになる!
M39<PARTY MANIACS>キメッキメで!!!レーザー!!!いっぱい!!!!最後はラッキィィィィィィィ7のTerribleみたいに奈落に落ちて本編をそのまま終わりにして下さい。
 
~アンコール~
M40<アンジョーヤリーナ>メインステージからバンドセットと一緒にせり上がり登場。号泣するくらいの〜の時点で重岡くんの顔は確認できる高さで(マスト)。愛せ君の人生、で完全に見えてるくらいのスピードでお願いします。フル。
 
M41<Time goes byそのままバンドで。
 
挨拶
 
M42<虹の旅>できたらバンド……
 
~Wアンコール~
 
M43<We are WEST!!!!!!!>
 
M44<ええじゃないか>
 
M45<Rainbow Dream>花火を~打ち上げて~くださ~い た~まや~~
 
~トリプルアンコール~
M46<WESTォォォ!!!~愛のセッション~>
曲終わりに「まさかの選曲…そうきたか!!!!!!!」一度捌ける。戻ってきて、濵田師匠による一本締め。
 

~番外編~

~セトリに入りきらなかった(泣く泣く除外した)案~
・「ONI-CHAN」のパロディで「OTO-TO」(重岡・桐山)
・「虹の旅」を気球に乗って歌う
・「Baby Good!!!」大きめのミラーボールをガンガン回して、ドーム全体をクラブに変える
・「夢を抱きしめて」~「傷だらけの愛」ラテン調メドレー
・「乗り越しラブストーリー」7人Ver.
 

~ひとりごと~

・「ありがとうじゃ足りない」は初単独カウコンまで、「クチウツシ」は初野外コンまで取っておいてもらえるといいな~
・初単独カウコンでは「Long Story」「My Best Friend」「unlimited」を歌ってほしいな~
 

\ここが凄かった!/ 泣くロミオと怒るジュリエット

3/15に大阪にて大千穐楽を迎えるはずだった「泣くロミオと怒るジュリエット」

本当に良い舞台でした。これを観ることができなかった人がたくさんいることが悲しい…ので、ここが凄かったと、個人的に感じた部分を考察を交えつつ列挙してみようと思います。未観劇の方にも、少しでもこの舞台の魅力・「良い」と言われている所以が伝われば嬉しいです。

 

と書き始めたのですが、大変な長文になってしまいましたので、お時間の許す方だけお付き合いください…なお、中の人はウエストサイドストーリーは高校生のときに1回授業で観たのみで記憶ほぼ無し、ロミジュリ原作を観劇前に1回読んだだけのため知識不足があっても多めに見ていただけますと幸いです。

 

ネタバレありまくりです。いつかの再演までネタバレされたくない方はここでバックをお願いします。

 

 

 

鄭義信監督の大胆翻案が凄かった!

何を差し置いても、これが一番のポイントかと。

ほんま天才やで、、。笑って泣いて笑って泣いて、悲しすぎるシーンでも笑わせられて、感情がジェットコースターに乗せられているあの感覚はなかなかない。

 

シェイクスピア作のロミジュリと、ロミジュリを元に作られたウエストサイドストーリーを元に作られた新しいロミオとジュリエット

 

を具体的に言い換えると

派閥違いの恋→人種違いの恋へ、 WWⅡ終戦5年後の関西の港町が舞台へ設定を変更しているにも関わらず、全てがピタっとハマるように作り上げられた物語

 

各キャラクターに与えられているバックストーリーがしっかりしているのも、物語がより魅力的となるエッセンスになっていました。

 

そしてそれ故、それぞれが自分の信じる道をまっすぐに歩んで行く姿に入り込むことができ、それぞれの結末が悲しすぎることにも涙できるのだと思います。あなたもあなたも悪くない、悪いのは時代…約一名本当にどうしようもないクソもいますが、それもまた人間社会の縮図なのかもしれません。

 

 

<モンタギュー側>…三国人のチンピラ(愚連隊)

ロミオ桐山照史
:容姿端麗*1、吃音症がコンプレックス。屋台店主・元愚連隊のトップ(ダンスするとブイブイ言わせていた名残でキラキラし始めるとんでもない男(無自覚なのでタチが悪い))。女に免疫が無いらしい。純粋無垢でよく泣く。

マキューシオ元木聖也
:ロミオの親友1人目。喧嘩っ早くてお調子者だけど、とても仲間想い。恐らく上流社会への憧れが強い。

ベンヴォーリオ(橋本淳)
:ロミオの親族兼友人ではなく、ただの親友(親友2人目)かつ「ロミオのことが好き」*2

ローレンス段田安則
:原作ではロミジュリを助けてくれる修道僧だが、本作では漢方医。ロミオが開いている屋台はこの病院の目の前でローレンスは「ロミオの親代わり」。戦時中は自警団?の一員としてカラス(後述)の元、母国からするとスパイ活動をしていた。

 

<キャピュレット側>…日本人のやくざ

ジュリエット柄本時生
:散々男に貢いで泣かされてきた女。男に惚れやすい…のは、不細工なことがコンプレックスで、他に自分のことを好きと言ってくれる人なんていないと思ってしまうから故。常に希望を見つけようとするポジティブさが魅力。
自分の意見をハッキリ言うタイプなので、怒ってるように捉えられがち。個人的に彼女はあまり怒ってはないと思う*3。本作の冒頭で、田舎からヴェローナ(本作の舞台)に移住してきた設定が語られる。呼び寄せたのは兄ティボルトです。

ティボルト高橋努
:原作ではジュリエット母の甥だが、本作ではジュリエットの兄として据えられる。
戦前は優しくて真面目な男だったが、戦地で左脚を無くし、戦後帰還してからはまるで別人。誰彼構わず怒鳴り散らし、昼間から酒を飲みプラプラし、やくざのロベルトに心酔している。なおそのやくざが悪いことしているという意識は無いらしい。妹をヴェローナに呼び寄せて彼女が終電で到着したにも関わらず、急用が出来たと言って迎えに来ないようなタイプになってしまっている。

ソフィア八嶋智人
:原作ではジュリエットの乳母役だが、本作ではティボルトの内縁の妻。乳母はおバカ扱いされていたが、ソフィアは愛情深くマシンガントークで場を圧倒。生まれつき声がでかい。動きもでかい。体幹が良い。本当にそこらにいる関西のオバチャン。

 

<警察(キャピュレット側)>…原作には登場しない

カラス福田転球
:警部補。常に偉そう、警察なのに暴力しがち。ティボルトとジュリエットのおじさん。
アレが口癖。「アレがアレやからアレにしよ」は、「事件無し、報告事項無し、問題無し、私の管轄下で揉め事は一切なし」の隠語。実はティボルトからお金を貰っていていざこざを帳消しにしているし、彼の個人的な感情としては三国人が嫌い。三国人が自分の言うことを聞かないのはもっと嫌い。警察の立場としては、事あるごとに「豚箱に叩き込むぞ」と両陣営に警告している。

スズメみのすけ
:巡査。カラスとバディ。最近ヴェローナに異動してきた。
アレがアレしてを「アレばっかりで分かりません!」って言えてしまうタイプではある。カラスが暴力に走ると止めに入ったり、悲鳴を上げたりする。自転車に乗りがち。歌がうまいし音楽が好き。おそらく本来は平和主義者で陽気な人。

 

<やくざ(キャピュレット側)>…原作には登場しない

ロベルト岡田義徳
:やくざの若頭。この人がトップってわけではなさそうだけど、組みたいなの作ってる。
戦争で左腕を無くしており、「同じく(左脚を無くして)苦労したティボルトとは話が合う」など言っていたが、ティボルトが亡くなると人が変わったように貸してた金返せとタカリにくる最低な奴。
「これから(のやくざのやり方)は、シュマートに!」が決め台詞だった。なにそれ。なにそれ。なにそれ。気分が良くなると「かもめの水兵さん」を歌い出す。なにそれ。なにそれ。なにそれ。キャバレーのみかじめ・麻薬の密売・売春のかすり・ゆすり・たかり・恐喝・傷害などなど刑務所案件多数(ソフィア談だが、キャピュレットの人間もざわついていたので心当たりありまくるらしい)。

 

 

 原作の「?」な部分をそれぞれの心の動きをもって明確に表現している

(押し付けたくはないけれど)原作を読んだ多くの方は、疑問に感じるようなところがいくつかあったと思うんです。それを故に、悲劇ではなく喜劇だと言われている側面もあるようで。(そりゃそうだ、出会って5日で二人とも死んじゃうんだもん)。その点を納得がいくように整理し直して、「綺麗なロミオとジュリエットの恋愛があった末の悲劇」という結末をくれたのが本作だったと思います。

 

<そもそもロミオとジュリエットが恋に落ちる件>

原作では一目惚れ。一目惚れも本当に一瞬電撃が走ったらしく気が付いたらお互い好き好き合戦で、落丁乱丁でもあったかと数ページ読み返してしまったくらい(実話)。何が理由でお互い好き合ったのか、本当に分かりづらいというか書かれていないんですよね。強いて言えば顔面にお互い惹かれてるのですが。

本作ではその「外面」を思い切り無くした状態から入ります。ロミオと出会う前のジュリエットに対して親戚のソフィアが「ブサイク」という言葉を投げかけたり、ロミオと出会った後は彼の親友2人が「まさかあの女(顔面)に惚れたか?」「まさか」という会話をしているので(このご時世でブスいじりはいかがなものかと思うけど、おそらく監督の意図としてはロミジュリ双方共に「外見に惹かれたのではない」ことを強調したかったのかと)、ジュリエットはいわゆる美しい部類ではない。2人が惹かれ合うのは、お互いに内面に惚れたから。

 

ロミオが過ごしていた全てが鉛色の街、ヴェローナ。ジュリエットに出会う直前のロミオは「俺らに明日はあるんか?」と未来への不安を親友(ベンヴォーリオ)に投げかけます。「なぁ、ベンヴォーリオ。お、お、お前頭がええから何でも知ってるやろ?お、お、お、俺らに明日はあるんか?ま、毎日毎日、い、今日生きていくことで精一杯や。あ、あ、あ明日のことなんか考えられへん。俺らの明日はどんな色してる?どんな形しとる?」

 

その不安を口にした夜、彼はジュリエットと出会います。吃音コンプの彼はジュリエットの前で最初口を開くことができません。「あんた無口やねぇ、もしかして喋れんの?」問いかけるジュリエットに、ロミオは「ち、ち、ち、違う!は、は、は、話すの苦手やねん、こんなやから」と答えます。するとジュリエットが即座に「どもりが恥ずかしいん?アホらし。あんたを笑う人がアホ、それを恥ずかしがるあんたもアホ」と一蹴し(そのまま兄ティボルトに対する愚痴を続けた流れで)「でもね、私この街でやり直そうと思ってるの。薄汚れてしまったけど、いまならまだ間に合うはず。真っ白なシーツみたいに戻れるはず」と自分の現状を語ります。

その“やり直せる”という言葉に反応するロミオ。

ロミオ「やり直せるのか?」
ジュリエット「やり直してみせる」
ロミオ「で、できるのか?」
ジュリエット「できる」
ロミオ「ほ、ほんまに?」
ジュリエット「でけるって言ったらでける!」
ロミオ「あ、あ、あ明日を信じとる?明日があると思うか?」
ジュリエット「突然何?」
ロミオ「聞きたい!ききき君が明日を信じとるかどうか、明日があると思っとるかどうか」
ジュリエット「信じとる。明日はきっとある。」
ロミオ「…俺にも、明日はある?」
ジュリエット「あんたにも明日はきっとある。私のお母さんは紡績工場で必死に働いて、女で一つで私と兄を育ててくれて。子どもに自分の一生を捧げたみたいな人だった。いっぱい苦労して苦労して、でもいつも言ってた。『希望はどこにでもあるんやで。あんたが見つけられへんだけ。希望はあんたの隣におるんやで。いつかて、あんたの傍におるんやで。そやから、希望を捨てたらあかんで。』

そして泣き出すロミオ。「こ、こ、この街で希望を見つけるのは、砂浜で見つけた指輪を見つけるよりも難しい」
何であんたが泣いてんの、とロミオの手を取るジュリエット。「あんたもきっと見つけられるわ」
手を取られたロミオ「あんたの手、がさがさしとる」
ジュリエット「朝から晩まで働いてるから、恥ずかしい」
ロミオ「俺の手ぇも、がさがさや」そして微笑んでジュリエットを見つめながら、「俺…希望を見つけた!」
ジュリエットはそこでまっすぐな瞳に見つめられて「やめてーーーー!そんな目で見つめんといて~~~~またアホになる~~~~」と叫びますが、時既に遅し、惚れちゃいました

 

という設定(説明長かった)

これだけ詳しく描いてくれると、お互い惹かれ合う理由、少なくともロミオがジュリエットに惚れた理由に納得。そのあとお互い自害しちゃうところまで行くかっていうのは置いておいて。

 

 

 

<ロミオがティボルトを殺してしまった件について>

原作では、自分の親友を殺されたことに逆上したロミオが自らの意思をもってティボルトを刺しに行きます。これが私には理解できませんでした。どんな状況下であったとしても、結婚するって決めた相手の親戚に刃向けます?そんな思慮分別ない人になったらダメだってわかるよね?しかも傷害どころじゃない、殺人。

 

その疑問に応えてくれた本作。作品中、登場人物は全員「ロミオが殺した」認識なのは間違いないのですが、きちんとそのシーンを観ていたら分かる。ロミオは殺していない。確かにナイフはティボルトに向けていましたが、自分で刺したのではなく“ティボルトがロミオの腕(ナイフを持っているほう)を掴んで自分に刺さるようにした”が正解。つまりティボルトの自殺として描写をしていました。これは良解釈。

 

ティボルトに自殺願望があったかと聞かれたら答えるのは難しいのですが、彼が語った過去を鑑みると自暴自棄になっていて、PTSDで夜もうなされ、生きているのが辛かったのは間違いないことが分かります。

 

本作でのティボルトは、戦時中に野戦病院でひどい心の傷を負ったことになっています。帰国後、それを内縁の妻であるソフィアにすら語らなかったのですが、ソフィアの懇願により重い口を開く運びになりました。 左脚を無くしたティボルトは、野戦病院で衛生兵としての任務を全うしていました。病院とは名ばかりで、ケガを負った兵が死ぬのを待つような場所だったと彼は語ります。そして部隊が移動することとなったとき、自力で動けない者を殺せと命が下りました。ティボルトの上司はそれを拒否しましたが、上官に「馬鹿者!味方に殺されるのはお国のためであって本望だ!やれ!」と脅され、承諾してしまったそう。そしてティボルトもその命令に従わざるを得ませんでした。具体的には、元気になる注射だと言って血管に空気を送り込んだ。「やい衛生兵!注射とは嘘で、人殺しだ!」と騒ぐ兵士も次第に息絶えていく。

病院の中にはティボルトに懐いている小さな三国人の男の子がいました。その男の子は色が白く、両脚が無いが、明るかった。ティボルトに「ヒョン、ヒョン」と呼びかける。何て意味だ?と聞くと「兄さん」と。故郷の兄さんにティボルトがよく似ていたそうです。その男の子にも、ティボルトは注射をしなければなくなりました。男の子は、ティボルトを見てニッコリと笑い、じっと見つめながら腕を差し出してきたそうです。そしてティボルトはその腕に……

 

このことが元来優しかったティボルトの心を壊してしまったのです。そして戦後帰国し、愛するソフィアの元に戻っても幸せを感じられない、心境としては「戦争は終わっとらん」。

 

自分を慕ってくれていた三国人の男の子を殺してしまったことへの呵責と、殺すつもりはなかったのに殺してしまった三国人の若者 マキューシオ。三国人を2人も手にかけてしまったことに耐えきれなくなったティボルトは、目の前にあったナイフで自分を刺したのです。それがロミオを、自分の妹が愛する男を殺人犯にする形で巻き込んでしまうことまではきっと頭が回っていなかったのだと思います。

 

 

話が前後しますが、ティボルトがマキューシオを殺したのは、決闘の場でした。決闘が決まる前、ジュリエットはソフィアに「兄さんは死にたがってるのよ、姉さん。戦争で死にそこなったから、死に場所を探してるのよ」と言います。
かなりの期間離れて暮らしていたからなのか、兄に対する情すら感じられないジュリエットの言葉が悲しくもありますが、これが的を得ていたのでしょう。妹からそのように突き放されたのち、ソフィアの「あんたの苦しみ、ちょっとでも背負わせてくれへんの?」との言葉を受けて、先述した過去の辛い経験を語ります。
(あくまで私の解釈だと断りを入れておきますが)その告白に対するソフィアの言葉が、更にティボルトを死の淵においやってしまったのではないかと。ティボルトが話している途中に「もうやめて」、男の子に空気注射をしてしまったと泣き崩れた彼を膝で抱きかかえつつ「戦争は終わったんよ」「戦争も、盃も(翌日、ロベルトと兄弟の誓いを立てる予定でした)忘れて、1からやり直そう、ちゃんと籍入れて、がんばったらややこも授かるかもしらん!」。この未来への希望に溢れた言葉が、ティボルトにとって最後の引き金になってしまったのだと思いながら、2回目以降の観劇していました。

 

実際自分がソフィアの立場だったら、こう声をかけてしまうのは無理もないというか、この言葉しか出てこないと思うのです。 戦時中、待ちに待って、そして生きて帰ってきた愛する人。この人と幸せになりたいだけなのに、彼は性格が180度変わってしまった。自分にできることは辛かった記憶を全部忘れさせることしかない…

 

一方のティボルトはそんな気持ちになれない。なぜなら自分は殺人を犯してしまったから。

想像でしかありませんが、戦地で男の子を殺してしまうまで、愛するソフィアの元に帰ることだけを考え、辛い指令や任務に耐えていたと思うのです。その思いが人間としての矜持を保たせていたと思うのですが、それがプッツリ切れてしまったのかなと。きっとティボルトにはもっともっと前を向くための時間が必要だった。ソフィアにはもっと気持ちに寄り添ってほしかったのかなと。「全部忘れて」はティボルトが欲していた言葉と真逆だと私は感じました。ソフィアと生きていくのは無理だと思ってしまったんじゃないかな…

 

そうして絶望に追い込まれたティボルトは、決闘の場でキャピュレットの仲間から手渡されたナイフを、その仲間の「やっちまってくださいよ~!」という言葉に乗せられて、三国人であるマキューシオに向けて刺してしまいます。(刺した後、ハッと顔つきが変わるティボルトを演じられていた高橋努さんは本当に本当に凄い役者さんです…)何でだよ、起きろよとマキューシオを揺さぶるティボルトは、観ていて辛いものがありすぎました。

 

 

視点を少し変えます。ロミオはティボルトを(受動的に)ロミオを刺してしまった後、(原作通り)ジュリエットと一夜を過ごすのですが、翌朝ジュリエットは「あんたが兄さんを殺してしまったなんて信じられん。信じとうない。でも、それよりも私はあんたと離れんとならんことの方が辛い。ああなんて薄情な女。」と言います。薄情…とは思うけど、実際のところ兄が死にたがっていたのは分かっていたから、心のどこかで“これで良かった”と整理がついていそうな気もしました。それなら彼を受け入れることも、彼を愛し続けることも、彼女の中の気持ちとして両立させられるのではないかと。(あくまで一個人の感想ではありますが)そんな解釈までさせてくれたこの設定は最高ではないかと。

 

 

<ジュリエット服薬仮死の件が「上手く伝わらなかった」理由と、ロミオが自死用の毒を手に入れる経緯>

原作ではボヤっとしている“ジュリエットは仮死状態で目が覚めたらロミオと一緒に逃げる予定”と記された手紙が、ロミオの元に届かなかった件。ロミオのところに遣いは行くのに、手紙だけ届かないなんてどんな設定なんでしょうか。ちっとも説得力がありません。そりゃ陰謀説など出てくるわけです。そして毒薬を手に入れる件はもっとひどくて“貧乏薬屋に金ちらつかせたら毒薬出してくれるっしょ”のノリです。言ってみれば金持ちによる恐喝です。ジュリエットちゃん、こんな男のどこが良いんでしょうk(黙ります)。

 

それに対して、本作では「ベンヴォーリオがロミオに恋していた」から、と納得感のある理由付けがなされています。「見ているだけで幸せ」と、マキューシオに好きな人はいないのかと尋ねられた際、恋心を語ったベンヴォーリオ。台詞として相手はロミオである、と語られはしないのですが…。とにかく伝わらなかったのではなく、伝えなかった、のです。

 

幼い頃から積み重ねてきた自分たちの友情よりも、始まったばかりの恋を選んだロミオに対する怒りと呆れ、ジュリエットに対する嫉妬など、複雑な心理状況に置かれたベンヴォーリオ。その彼がジュリエット仮死計画を知ったこと・ロミオへの恋心を知らないローレンス。

ローレンスは当初「ベンヴォーリオは胸に一物あって何を考えているか分からん、ロミオが友情を切り結ぶに値せん」と彼のことを評していたのですが、そんなことはすっかり忘れてしまったようで、完全にベンヴォーリオのことを信じ切っていたのが運の尽き…。ローレンスは、ジュリエット仮死計画について記した手紙を、ベンヴォーリオに託します。そしてその直後、ローレンスが目を離した隙に、ローレンスのカバンから毒薬を見つけ、持ち出してしまいます。*4

手に入れた毒と手紙を持ち、遠くの街に逃げていたロミオの元へ行くベンヴォーリオ*5。そして、ロミオに真実ではなく「ジュリエットが死んだ」とだけ伝えます。嘘だ、と泣き崩れるロミオ。

ロミオ逃避行の前、ロミオがティボルトを殺してしまった夜、マキューシオのために泣くのではなくジュリエットと一夜を過ごしたことに対し、ベンヴォーリオはショックという言葉では片づけられないほどの衝撃を受けていました。そのことをロミオは知っていたはずなのに…「罰が当たったんかぁ、答えてくれよベンヴォーリオぉ…ジュリエットと幸せになりたくて、マキューシオが死んだことも、ティボルトを殺したことも忘れて、お前のことも忘れて、ジュリエットと生きること夢見て、ここで嬉しい便りを待っとった。恥知らずで情け知らずな俺に罰があたったんか?」と語りだすロミオ。そして、ほんのおとついのことや、とジュリエットの身体への愛を語りだす。そして、ジュリエットが寂しがってるから行かないと・ジュリエットのいない世界には未練はない、明日もないと言い切ります。今戻ったら殺される、とベンヴォーリオも必死に止めますが、聞く耳を持たないロミオ。

ベンヴォーリオもついに、「自分のために用意しとったが、お前が死にたいならお前にやる」とローレンスからくすねてきた毒薬をロミオに差し出します。そしてその毒薬を迷いもなく受け取るロミオ。そして2人の永遠の別れ。

 

ロミオが去った後、繰り広げられるベンヴォーリオの独白。 ロミオのやつ、迷いなく毒を受け取ったなぁ、あの毒は俺が死ぬためやなくて、俺がお前を殺そうとして用意したもんや。全て承知の上で受け取ったんか?きっとそうやな…。馬鹿なロミオ、俺やマキューシオに今更義理立てしようって言うのか!俺は死んだりせん、マキューシオが死んでもロミオが死んでも、この国の片隅でしぶとう生き抜いて、お前ら2人の冥福祈りながら、この国がどうなっていくのか見届けてやるんや。独白終盤でローレンスの手紙に火をつけ、手紙が燃え切る寸前ででバケツに突っ込む。

 

 

 

<ジュリエット仮死姿を目の前にしたロミオの行動>

原作では、綺麗なジュリエットがどう、など(一緒に葬られている人たちに悪態をつくなど)ワー!と言ってワー!と死ぬロミオ。いや、確かに、人が来るから早くしなないとお話が進展しないので仕方ないのですが。

 

本作。ロミオは「殺されても構わん、ジュリエットと添い寝するんや」と親友の元を飛び出していることもあり、なんと、ロミオのロミオによるロミジュリのための結婚式が執り行われます。目の前に横たわるジュリエットに向けてロミオが優しく語りかけます。

 

「誰も俺たちのこと祝うてくれへんかったなぁ、喜んでくれんかったなぁ、2人が愛し合うだけで、周りを傷つけて苦しめて悲しませて怒らせて、終いには喧嘩別れや。みんなに祝われたかったのになぁ。なんでこの世には祝われる愛と、祝われへん愛があるんや。キャピュレットとモンタギューやろうが、金持ちと貧乏やろうが、国、人種が違おうが、男と男、女と女やろうが、みんな祝われなあかんやろ…

誰も祝うてくれへんから、俺が代わりに祝うたる!

『ご結婚、おめでとうございますぅ!心より、お祝い申しあげますぅ!ちょっと気ぃ強いけど、素敵なお嫁さんですね。尻にしかれそうですね。でも、それもまた、幸せですね。どうぞ、末永く、2人で、いついつまでも、お幸せに!おめでとう!おめでとう!おめでとう!』 それでは、新郎から新婦に、祝福の、、キスを」

横たわるジュリエットに口づけし、毒を飲む。ジュリエットの横でのたうちまわりなから、最期の最期まで、ジュリエットに近づこうと必死に手を伸ばし、体を動かしながら、「愛しとる、死んでも愛しとる」と息を引き取ります。

 

 

祝われない愛があってはいけない。身分、国や人種、性別といった壁によって愛を阻まれてはならない。ロミオとジュリエットが純愛物語として愛され続けてきた普遍的な根幹部分を、しっかりと現代に通ずるメッセージとして鮮烈に印象に残していくこのシーン。ロミオの、ジュリエットに対する愛が痛いほど伝わってきました。

 

 

キャスティングが神

びっくりするくらい長くなってしまっているので、以降できるだけ短くします。(ここまで読んでくださっている方がいるとしたら、ありがとうございます既に1万字超えております)

 

桐山照史さんを吃音ロミオに仕立てようとした思い切りの良さ>

良くしゃべる、良く笑うというイメージが強いと思われる彼を、本作の主役に抜擢してくださったこと。吃音持ちというイメージとは真逆をいくコンプレックスを持った役にしようと、決断してくださったこと。簡単な言葉になってしまいますが、照史くんのことを信じていないとできない設定だと思いました。

恐らく、ですが、前回の舞台(黒柳徹子さん主演の「ライオンのあとで」)を観てくださったか、劇評を見てくださったかのオファーかと思っています。ライオン~で演じていたデヌーセ少佐という役は、戦争で頭部に傷を負い、脳の機能障害を抱え、吃音とは違う次元で言葉を発することが困難な役でした。あれを見て、桐山ならできると思っていただけたのかなと。仕事を全部次の仕事に繋げる桐山さんさすがです…(本人も次に繋がって初めて結果を出せたことになるって言っているので、かっこいいでしかないです)

 

桐山照史さんの吃音の使いこなし方がずるい>

私自身の周りで吃音の方がいらっしゃらないので、これが正解なのか自信はないのですが、言葉に詰まるときと、すらすら出てくるときの差がありました。自分に自信がないとき・言葉を選びながら話をしているときは詰まりが大きく、逆に自分の強い意思をもって言葉を発するときは詰まりが無いんです。例えば、ジュリエットに希望はあると思うか「聞きたい!」。セルフ結婚式の場面も吃音が出ません。

 

<偶然ですが、公演中に新郎になる柄本時生さんを、新婦にしてしまう>

ジュリエット役の時生さん、この舞台期間中にご結婚されました。おめでとうございます! 後述しますが、ラストシーンではロミジュリ2人の結婚式が執り行われます。セルフ結婚式とは別です。ロミオは白タキシード・ジュリエットは純白のウェディングドレスです。

新郎であるはずの時生さんが新婦なのです。しかも時生さんがドレス着ちゃうんです。凄い矛盾。時生さんの奥様に、お気持ちを伺ってみたい欲が出てしまします。笑

 

八嶋智人さんは本当にオバチャンだった>

ベスト演者賞。女性にしか見えない。外見の部分ももちろんですが、ティボルトに対する愛・周囲への愛情深さなどから“良い女”が滲み出ていました。ああ八嶋さん、どうしてあなたは男性なの…

また、本作の笑って泣いて、泣いて笑っての笑いの部分の大半を八嶋さん演じるソフィアが担っていました。八嶋さんの力あってこそのこの作品です。間違いありません。

 

<熱量が半端ない>

オールメール作品だからというのもあるかと思いますが、とにかく、とにかく、舞台上から発されている圧が半端ではありません。カンパニーが一丸となって作り上げてきたあの空気感、命を削って板の上に立たれていることが驚くほどに伝わってきました。

公式から円盤化予定はないとのお達しがありましたが、あの熱量は確かに生で感じ取ってもらいたいものなので、やはりぜひとも再演を…してください…お願いします……

 

 

物語内でひっそりと行われている対立(比較?)構造が美しい

・他記事(2/14観劇日誌参照)でも言及しているのですが、戦時を生身で戦った人間の戦後の生き方の対比

・ロミオ-ジュリエット、ティボルト-ソフィア、ロミオ-ベンヴォーリオ、それぞれの愛の成り立ちが全く違うこと

きちんと書いたらキリがないので割愛しますが、高校生の現代文の問題で出せるとしたら、回答冊子でとても綺麗な対比として解説がなされていると思うのです(例えが下手で申し訳ないです)…活字でも読みたいくらい美しい物語。

 

 

この作品で世の中に訴えようとしていたうちの1つのメッセージが、奇しくも現実世界の問題とリンクしてしまった

ロミジュリ双方自害の後、関東大震災の際に在日韓国人に対して、日本人が行ってしまった迫害を彷彿させるシーンが“あえて”この作品に盛り込まれています。具体的には“地震により人々が不安になり、全て誰かのせい=三国人のせいとしてデマを広げ、三国人を大虐殺”を指していると推測されます。

原作では、「ロミオとジュリエットのことを教訓にしてみんな仲良くな」という言葉に全員納得して大団円となりますが、現実世界はそんなうまくいくはずがない。いがみあっていたもの同士が急に仲良くなんてできるはずがない。それが集団同士の場合は尚更。

 

あえて、言葉にしますが、本作が残念ながら途中で幕を下ろさざるを得なかった「新型コロナウイルスに纏わるデマ」そのものです。何年何十年経っても、人間の本質は変わらない、変えられないのか?変えようとする人間がいたとしても(ローレンス)、その人だけの力ではどうにもならない、少数派の意見はかき消される。

そんなメッセージも込めた舞台だったからこそ、この時期だったからこそ、カンパニーの皆様はこの舞台の幕を下ろすことは 舞台の内容に対する矛盾だと感じていたのではないかと、苦しかったのではないかと勝手に解釈をしております…

 

 

最後に用意されている、救いの世界

地震も火事も全てモンタギュー(三国人)のせいだ~!とキャピュレットが吹聴し、お互いを暴力で押さえつけようとした結果、ソフィアとベンヴォーリオ以外の人間は全員亡くなっていきます。生きている2人は黒い喪服。降り注ぐ血の雨。そのど真ん中に登場してくる、真っ白なロミオとジュリエット。先ほども少し触れましたが、天国での結婚式です。2人の後ろにはマキューシオとティボルト。この2人の衣装も白。手には籠いっぱいの赤い花びら、その花びらを、誓いのキスをしているロミジュリに向けてフラワーシャワー。

 

黒→喪服・全てが鉛色の街・火事による煙・夜の色
白→ロミジュリ・マキューシオとティボルトの衣装・墓場におかれていたユリ(?)の花
赤→流れた血・炎・フラワーシャワー

 

この3色が言葉にならないほど不気味で、でもとても美しくて。特に秀逸なのが、墓場の白い花・血の雨を表している紙吹雪が、ロミジュリの祝福の花となる点。うまいことしてやられた感。あのシーンのためなら何回でもこの舞台を観られると思いました。あんなに綺麗な黒と白と赤は、他の何に代えても観られないと言い切れる自信があります。

 

また、カーテンコールでは警察の2人と喪服の2人以外が全員白い衣装になって出てきて、ロミオが集まって~って言って、記念撮影(をするフリ)をするんですね。ここがね、もう「全員生きてるうちにやって!」と涙してしまう作りになっています。素敵すぎる…

 

おまけ:ベンヴォーリオの恋の相手がロミオだと私が断定している理由

ベンヴォーリオが恋心を抱いていた相手がロミオではなくマキューシオだ、という意見もちらほら見かけるのですが、そう思わない理由を挙げておこうと思います。マキューシオ派の方の意見もお聞きしたいです。明言されないことによって解釈が大きく異なるのも、この舞台の魅力かと思っています。

 

ダンスホールでティボルトが暴れるシーンで、ジュリエットの前面に出て守ろうとしたロミオに対するベンヴォーリオの表情(…え?ロミオ?なんでその女を…?と見えました) ・マキューシオとティボルトの決闘を止めようとしに行くロミオに対するベンヴォーリオの声が明らかに女性を意識している声の高さ「オレモイクゥ!」ふざける場面ではないので、乙女感を出しているのかなと ・もしマキューシオのことが好きだったとしたら、“ティボルトの亡骸から離れろ捕まるぞ”とか、“ジュリエットのところに戻ろうとするロミオに対してあんなに大泣きしながら「戻ったら殺されるぞ」”とか、“俺は2人の冥福を祈りながら生きる”とか言わない。マキューシオのこと殺した人の冥福を祈れるってことは…だと思っています。

 

 

 

 

*1:異論は認めない 笑

*2:マキューシオのことが好き説もありますが、相手がロミオだと確信できるような場面がいくつかあったので後述します

*3:本気でキレたの、最後にロミオが毒薬残してくれてなかったところくらいじゃないかな

*4:毒がなくなったことに最後まで気が付かないローレンス先生については、、触れないでおきます。気が付かないくらい先生もいっぱいいっぱいだったのだ、と思いたい

*5:ロミオの居場所、よくすぐ分かったよね、ということにも触れないでおきます

泣くロミオと怒るジュリエット観劇日誌2/14

2回目の観劇 要点のみ
 

 【東京公演】
2020年2月8日(土)~3月4日(水)
Bunkamuraシアターコクーン
 
作・演出:鄭義信
美術:池田ともゆき 照明:増田隆芳 音楽:久米大作
音響:藤田赤目 衣裳:半田悦子 ヘアメイク:宮内宏明
擬闘:栗原直樹 振付:広崎うらん 歌唱指導:大塚茜
演出助手:松倉良子 舞台監督:榎太郎、大刀佑介
 
出演:
桐山照史(ロミオ)
柄本時生(ジュリエット)
段田安則白頭山東洋医療所・ローレンス)
八嶋智人(ティボルトの内縁の妻・ソフィア)
橋本淳(ベンヴォーリオ)
元木聖也(マキューシオ/墓掘り2)
高橋努(ジュリエットの兄・ティボルト/墓掘り1)
岡田義徳(若頭・ロベルト/傷痍軍人
福田転球(警部補・カラス)
みのすけ(巡査・スズメ/傷痍軍人
朴勝哲(傷痍軍人
水谷悟(キャピレット愚連隊/客/娼婦/ほか)
西村聡(同上)
鈴木幸二(同上)
ワタナベケイスケ(同上)
白石惇也(同上)
岩男海史(モンタギュー愚連隊/娼婦ほか)
砂原一輝(同上)
ふじおあつや(同上)
平岡亮(同上)
宗綱弟(同上)
 
 
 
気がついたこと というか1回目近すぎて見えていなかったもの
・最初の乱闘騒ぎの後、ティボルトがカラスにお金渡していた。揉み消してくれたことに対する賄賂
・ダンスパーティー乱闘の際、無意識にジュリエットを守ったロミオを見て、困惑というかショックそうな表情を浮かべるベンヴォーリオ
・ティボルトとマキューシオの決闘中。仲間の1人からナイフを渡されたティボルト、刺す気は無いから少し固まる。でも渡した仲間が「刺しちゃえやっちまえ」的なことを言って煽るからその気になってしまって刺しちゃった。結果絶命するマキューシオ。
・ロミオに毒を差し出したベンヴォーリオ、ロミオが受け取る前に一瞬奪い返そうか手を伸ばす
 


 
このお話、戦争中の罪をどう償うか その先どう生きるかという面で3人の生き方を対比させてるんだなということにも気がつきました。
 
ティボルト 戦時中に犯してしまった殺人により苦しみ、また殺人を重ねた(マキューシオと子供が被って見えて)ことで生きる希望を失い(ロミオが持っていたナイフを利用し)自死


ローレンス 戦時中の行いにより国に帰れず、両親はローレンスの罪により亡くなりその死に目にも会えず、仲間もいない。これ以上の償いは何だと言うのか。


カラス 戦争で色んな人を使ったけどそれは自分のせいじゃない。戦争はあくまで戦争のせい。前後、自分の正義(人殺しは許さない)を貫いてきた。自分の管轄下で起きた殺人は許さんと。自分が遠回しにでも罪を揉み消してきたキャピュレット、 が遠因になって死んでしまった姪ジュリエット。それをローレンス先生に指摘されて心変わりしたというか(指摘されたのは裏切った後だけど)、最期の最期で落とし前をつけるためにキャピュレットに立ち向かう。
 


意外とこの3人の対比は肝なんじゃないかと思うんだけど、鄭監督 いかがでしょうか。(ぇ)

 

 

 

あと、無くなった?

あきとくんの関西弁治安悪い巻き舌

 

 

前日夜にラジオ来てくれた時生くんが言っていた流し目、確認。だがしかしもう無くなってしまったらしいので どんな感じになってるか気になる。

泣くロミオと怒るジュリエット観劇日誌2/8②

 

前回は役者さんの中の人の話を中心に書きました。ようやく本筋に触れたものを書けます←
 
 
 
 【東京公演】
2020年2月8日(土)~3月4日(水)
Bunkamuraシアターコクーン
 
作・演出:鄭義信
美術:池田ともゆき 照明:増田隆芳 音楽:久米大作
音響:藤田赤目 衣裳:半田悦子 ヘアメイク:宮内宏明
擬闘:栗原直樹 振付:広崎うらん 歌唱指導:大塚茜
演出助手:松倉良子 舞台監督:榎太郎、大刀佑介
 
出演:
桐山照史(ロミオ)
柄本時生(ジュリエット)
段田安則白頭山東洋医療所・ローレンス)
八嶋智人(ティボルトの内縁の妻・ソフィア)
橋本淳(ベンヴォーリオ)
元木聖也(マキューシオ/墓掘り2)
高橋努(ジュリエットの兄・ティボルト/墓掘り1)
岡田義徳(若頭・ロベルト/傷痍軍人
福田転球(警部補・カラス)
みのすけ(巡査・スズメ/傷痍軍人
朴勝哲(傷痍軍人
水谷悟(キャピレット愚連隊/客/娼婦/ほか)
西村聡(同上)
鈴木幸二(同上)
ワタナベケイスケ(同上)
白石惇也(同上)
岩男海史(モンタギュー愚連隊/娼婦ほか)
砂原一輝(同上)
ふじおあつや(同上)
平岡亮(同上)
宗綱弟(同上)
 
 

 
 
 
もっと明るいテイストのロミジュリになるんかなぁと思ってたんですよ勝手に。蓋開けてみたら原作まんまの激重ロミジュリでびっくりしたっていうのが本音。他担の友達2人にチケット譲って観劇してもらう予定なんだけど「絶対面白いから!」って言った私の気持よぉ。いや面白いんだけど。超面白いんだけどfunnyのほうじゃなくてinterestingのほう、興味関心を起こさせる意味での面白さなんだな…funnyも勿論めっちゃあるけど。新喜劇かよって何回も思ったし、何回も手叩いて笑ってしまって漫才観に行ってんじゃないのにってセルフ突っ込みいれたけど。
 
これ戦争・戦後の知識浅い人とか、中高生ついていけるんかなって少し不安になった


 
 
 
そんな心配を超越するくらいめちゃくちゃ良質な作品なのは間違いない。はず。
演劇知識ない人間が何を言うって話なんですけどw
 
 
 
 
正直言ってしまうと、誰にも感情移入できなくて、申し訳ないくらいに泣けなかったんです。涙ぐんだところもあったんだけど、隣の子のズビズビ具合・後方から聞こえてくる大号泣の音・壇上のロミオくんの泣き具合と比べたら私の涙なんて粉塵同然。もう少し離れたところから観れたらまた変わるのかなぁ。泣きたいなぁ。
 
 
 
そんな私だけど、照史くんの演技どうこう抜きにして「すごく綺麗なロミジュリを見せてもらった」と素直に思えて、それって照史くんがインタビューで言っていたそのものだったんですよね。
 
 
 
 
 
ラストシーン、観劇してる人しか読んでないものとして言ってしまうけど、現世では仲間たちが血祭りになっている中、血が地面だけでなく空間にも舞っている中のあの赤と、ロミオとジュリエットの純白衣装の対比、何も分からないまま周りが死んでいったのを追悼するしかないソフィア&少なからず自分が間接的に手を下した友人(想い人)とその想い人に親友を殺られたマキューシオの黒の対比。文字で書き起こしただけでもカオス。壇上で見ると、背景の黒・墓場に広がるユリ(?)の白・ロミジュリ&マキュティボの白・下手側の異質な黒・前面に広がる赤。カオスだし狂気なんだけど、真ん中で幸せにしている来世の(あえて来世と書くけど)ロミジュリが綺麗すぎて、鳥肌ものだった。間違いなく綺麗な純愛ものロミジュリだった。付随する情報量がめちゃめちゃ多いけど、ちゃんとロミオとジュリエット。悲劇だよ。一歩間違えたら最後まで喜劇で何を見せられているんだ状態になりかねないものをよくぞここまで魅せてくださいました、です、
 
 
 
 
気になったことをポツポツと。
 
 
 
ロミオとジュリエットの関係性
作中、何回も「ロミオのアホ」って頭抱えてしまうシーンがあったんだけど、その中でも一番は、ジュリエットが死んだってベンヴォーリオに聞かされた時、性愛のことを熱く語り始めたことでした。*1  そこは「僕の明日への希望がいなくなっただなんてそんな」って自我崩壊してほしかった。
 
 
お前さんが好きになったのは女の身体であって誰でもよかったんかーい!って突っ込みたくなる。違うのは分かってるけど、その先にあった行為なのは分かっているけれど、それでもそこで愛おしそうにヤった話をするんじゃないよ…ベンの気持ちをマキュの気持ちを考えry
 
 
それに対して、ロミオが死んだってわかったときのジュリエットは、「ロミオと一緒に○○したい」ことしか浮かんでこないって言う。この差が辛かった。性愛を語る男vs貴方じゃなきゃダメと縋る女………
ジュリエット仮死中の“ロミオによるロミジュリのための結婚式*2 ”、あのシーンがなかったら大真面目にロミオのこと張り倒してしまう気がする。ロミオにとっての愛って何なの~~~~~~
 
 
そもそも2人が好き合うきっかけも若干温度差があるというか、よくよく考えると、「ん?」って。ロミオは、ジュリエットの「明日を信じる・希望はある・希望がないと思うのはすぐそばにある希望に気が付けないから(ざっくり)」って言葉に惹かれる(救われる)。でもそれって“ジュリエットママ”が言った言葉をジュリエットが思い出して伝えているだけであって?ジュリエット自身の魅力ではないのかもしれなくない??(あの言葉を忘れずにいたというだけでも彼女の魅力になるのかもしれないけども)
 
吃音を気にすることを馬鹿みたいって言ってもらえたことに射抜かれたのかなあ。
でもその吃音を昔から認めてずっと仲良くしてきた仲間が……好いてくれていたベンヴォーリオがおるやんかあ(大泣き)
 
 
ジュリエットもジュリエットで、これだからロミオが好き!っていう決定打が分からなかった。
ジュリエットが惚れっぽいから?→押しに弱い?
ロミオがイケメンだから?→原作では美男美女で一目惚れしてって話だけど、ジュリエットがブス扱いされてるのでこの説は薄いかなあ…
惚れっぽい、ただそこに帰結してしまうのだとしたら余りにも弱すぎる気がするので、「ロミオが自分を必要としてくれた」ことが嬉しかったのかなあと思ったりもする。
だとしてもそれで仮死GOできるのがすごいんだけど。愛なのか、衝動なのか。
 
 
 
●監督がこの作品を通して伝えたかったこと
誰が見ても分かるように、
戦後の日本々vs韓国、vsじゃないか 日本と韓国、帰れなかった韓国人の生き様。
ローレンス先生の最期のセリフにあるように「憎しみは何も生まない」こと。
 
プラス
ロミオ単独結婚式の話に戻り「僕たちのこと、誰も祝福してくれなかったね」 「男と男 女と女 人種が違ったって、どんな愛だとしても祝福されないといけない」これかなあ。
 
 
観劇中、ベンヴォーリオがどうして裏切る行為をするのか全然分かんなかったんですよ。なんでそうなるのー?!って、親友が死んだ日に彼女に会いに行ってゴニョゴニョして腹が立ったのは分かるけど そこまでする?毒薬自分で渡す?って
で、よくよく考えたら、あ、そうかベンヴォーリオってロミオのこと好きだったのかと。
 
「見てるだけで幸せ」ああああああああああああ←崩壊
そのことを重ね合わせると、あの墓場結婚式で、なぜ同性同士の恋愛も祝福されなければならないってわざわざ言及したのか見えてきました。あの時代にあの言葉が出てくるのは時代錯誤じゃないかって観劇中涙が引っ込んだ時間を返してくれ(?)
 
ロミオさん、貴方を思っていた人は長年近くにいてくれたんだよ…ベンヴォーリオが切なすぎる。突然現れた女にひょっこり持っていかれるの辛いね。しかもかわいいって思えない女の子だと余計にだね。でもブスいじりは良くないと思うぞ。*3
 
この話、ベンヴォーリオ視点で観たら悲しすぎる。それを踏まえたラストシーンは無理としか。あ゛ーーーーー
 
 
 
 
●ロミオは金持ちなのか
原作は裕福な家庭同士の敵対構造だけど、今回はあくまでも日本のチンピラvs三国人。愚連隊の生き残りロミオ・ベンヴォーリオ・マキューシオ。いくらロミオが屋台で稼いでいるからって、ベンヴォーリオとマキューシオを養っていくほどのお金にはならないと思うんです。だって商売やってる場所が、灰色に染まって明日が見えない街ヴェローナだから!お金持ってる人ほとんどいないでしょ!ローレンス先生が食べてくれるからとは言え感。
ベンヴォーリオの「頼れるのはロミオしかいない」発言が謎すぎた。他にお金出してくれる人はいないとは思うけど彼も裕福じゃない(ていうか服装からするとロミオが一番金持ってない)、そんな彼に借金頼めてそのお金でパーっと騒ごうぜー!ってマキューシオ言えたよね。苦手〜〜率直に言うと苦手だ〜〜。憎めないんだけど。実際いたら苦手だろうなと思う。
 
 
●ローレンス先生も金持ちじゃない?
対ベンヴォーリオだったかな?そんなに余裕無いって言ってた気がする。だとしたらやっぱりロミオもほとんど余裕なんてなくない?大事な友達だからって貯金も全部崩してそうロミオ(´pωq`)ロミオの味方になってしまう(´pωq`)
 
 
●ローレンス先生、なぜなぜ?
序盤、ロミオに「ベンマキュみたいな奴らとつるむな」と言っておきながら、荷物持ってロミオを駅まで送ってあげてくれとか、お手紙渡すこととか、大事なこと全部ベンヴォーリオに何の疑いもなくお願いしてしまうこと。3人の友情を認めていたから?としても疑わなすぎない? 本物の毒薬が無くなっていることに気がつかなかったのも不思議。普段から持ち歩いてる理由も謎。死にたかったの?
 
 
●ティボルトの死
ロミオが刺したことになってるけど、どう見てもティボルト自身がロミオの腕を掴んで自分から刺されに行ってました。なぜそこに輩は触れないのか。自殺だよあんなの。ロミオが着せられたのは濡衣じゃ。動転してて気がつけてないロミオが可哀想すぎる。
 
 
●マキューシオの死
その直前、ティボルトがマキューシオを殺した話。ティボルトが三国人のちびっこを殺してしまったPTSDに駆られてきたのは分かるけど、申し訳ないみたいな気持ちがあるなら、あんな分かりやすいマキューシオの挑発に乗ることないし、刺すことない。刺したら死ぬって分かるでしょ。ティボルト何かクスリ(的なもの)やってたのかなあ、酔ってたから?幻影とか見えてたのかな。それとも三国人を見るだけで当時の記憶が蘇るから片っ端から消していきたかったのか。戦争のせいなのは分かるけど捻くれすぎてしまったティボルトを見るのが辛かった。
 
 
●ティボルトはソフィアのことを愛していたのか問題
ソフィアがめちゃくちゃティボルトのことを想っていたのは分かるけど、ティボルトはソフィアのこと愛していたのかなあ。その描写が無かった気がする。戦争前は想いあっていたのかもだけど、戦後のティボルトにはそんな余裕も無さそう…ソフィアの愛が届かない様も見るのが辛かった。
 
 
●カラスとスズメ
最期。2人の心変わりが読めなかった。物語全体に目を広げたら見えてくるものもあると思うから、そこにも気をつけて今後観たいなと思う。
 
 
 
 
ツラツラ書き殴ってみたけどこんな感じかなあ。個人的には言語化するのが難しい舞台で、ようやくここまで描き起こせた感じ。これから2回目観てきます。

*1:アイドル的には完全OUTのセリフですよね 南無南無

*2:あの場を1人で持たせる桐山照史さんの実力(大泣き)みたいな気持ちになる

*3:WESTivalの濵子いじりとか、WESTVの乙女座いじりにつながるとこある、良くない。ってわりと女性観客は思ってると思うんだけどね、そういう見た目判断てきなのって男性からのほうがやはり大きいのか…ってジェンダー論が始まるのでこれくらいにしとく

泣くロミオと怒るジュリエット観劇日誌 2/8①

Twitterだと流れて後日取り出せなくなるから、今回はブログで諸々残してみようと思います。トライアンドエラー
ネタバレになってしまうので、冒頭は毎回この舞台のクレジットを入れることにします。この先はみなさん自衛してくださいね。
 
【東京公演】
2020年2月8日(土)~3月4日(水)
Bunkamuraシアターコクーン
 
作・演出:鄭義信
美術:池田ともゆき 照明:増田隆芳 音楽:久米大作
音響:藤田赤目 衣裳:半田悦子 ヘアメイク:宮内宏明
擬闘:栗原直樹 振付:広崎うらん 歌唱指導:大塚茜
演出助手:松倉良子 舞台監督:榎太郎、大刀佑介
 
出演:
桐山照史(ロミオ)
柄本時生(ジュリエット)
段田安則白頭山東洋医療所・ローレンス)
八嶋智人(ティボルトの内縁の妻・ソフィア)
橋本淳(ベンヴォーリオ)
元木聖也(マキューシオ/墓掘り2)
高橋努(ジュリエットの兄・ティボルト/墓掘り1)
岡田義徳(若頭・ロベルト/傷痍軍人
福田転球(警部補・カラス)
みのすけ(巡査・スズメ/傷痍軍人
朴勝哲(傷痍軍人
水谷悟(キャピレット愚連隊/客/娼婦/ほか)
西村聡(同上)
鈴木幸二(同上)
ワタナベケイスケ(同上)
白石惇也(同上)
岩男海史(モンタギュー愚連隊/娼婦ほか)
砂原一輝(同上)
ふじおあつや(同上)
平岡亮(同上)
宗綱弟(同上)
 
 
さて、初日。まず熱量が半端じゃない。役者さん全員、全身全霊をかけて客席にぶつかってくる。
ありがたいことに双眼鏡とは無縁なとんでもない席で見させてもらったんですけど、役者さんにマジで飛びかかられるかと思った。反射的に顔引きつってしまったと思う。それくらいの勢い。食ってかかられそうってこういうことを言うんだなって思った。
 
 
照史くん以外のキャストさんの印象を。
 
柄本時生さん/ジュリエット
どうぞ笑って下さい、と言わんばかりの出で立ちで登場。新喜劇かよって突っ込みたくなった。でもその取っ掛かりがあるからこそ、時生ジュリエットと客席の距離がグッと縮まる。照史くんとの雑誌インタビューを読んでも思ったけど、時生さん自身がちょっぴり照れ屋さんなのかな、彼の(彼女の?)「でもでも感」それでいて思ったことはよく喋ってしまうその感じが、人との(観客との)距離を縮めやすくする方向に作用してるのかななんて思った。あと誰が何と言おうとむっちゃかわいい。B専とか言わせない(強火)
 
橋本淳さん/ベンヴォーリオ
天天の坊ちゃん〜ってなったのは出てきた瞬間のみでした。顔ちっさ!美しい!薄!細!腰の位置高!似合うお言葉=容姿端麗。ロミオより、容姿端ry それでいて立ってるだけで醸し出せる感情の起伏がとんでもない。何だあの人とんでもないぞ。とりあえず右口角の使い方がとんでもなく上手い。この人だから成立したラストシーンだと思う。あのいびつなラストが生み出す世界は橋本さんあってこそのものだと思いました。とんでもない。
 
元木聖也さん/マキューシオ
無重力。無鉄砲。あんなに周りのこと見ない(ようなふりして)演技ってできるのか?無重力無重力(3回言っちゃったよティボルトに突っ込んでほしいだけだよ) 下ネタガンガン言うからびびる。あんな綺麗なお顔してるのに。勢いがすごい。猪突猛進なんだけど憎めないのは天真爛漫さがあるからかなあ、あれだけイケイケの子がロミオに義理立てしてもらうことに躊躇したり、その割にそのお金はワーッとしちゃうし、正直その辺りが意味不明だったんだけど嫌いになれないんだよ。罪な人、人たらし。
 
高橋努さん/ティボルト
TVでたまにお見かけする方。先日やっと観れた「二十歳と一匹」では照史くんと共演してた。男気の塊!ってイメージだったけどティボルトは人生に対して投げやりになってる感も多くて。そりゃそうだそんな過去があったらPTSDにもなるよね。そんな役を完全に自分のものにされていたなあ。墓掘りすごく楽しそうにしてて温度差に笑いかけてしまった。
 
八嶋智人さん/ソフィア
トリビアの人。私の中では完全にトリビアの泉の方。とーりーびあー。お芝居してるとこ見るなんて当時の私は信じられないでしょう。だって役者になんて見えなかったじゃんあそこでMCしてたとき!!笑
とりあえず声がでかい!(生まれつき!)あの身体の大きさからどうやったらあの声が出るのか。劇団を持ってる人の実力をまざまざと見せつけられた。完全に女性。えーらこっちゃえーらこっちゃ。ソフィアが生み出してくれる笑いに救われてる部分ある、あんな悲劇の中、ある意味一番悲観的になる役柄なのにそれなのにあんな自然に笑わせてくれる人、いる?すごい。「この子大きいわよ!」はほんと笑った╰( W )╯
 
段田安則さん/ローレンス
舞台にいてくれるときの安心感半端なーーーい!話し方めっちゃすき。包容力堪らん。そんな辛い過去を背負っていたとは、、きっと2回目以降見たときに色々感じる部分があると思う、ご本人もそれを意識してお芝居してそう。何も知らないのに、良く歳を重ねられてきた方なのだろうなって勝手に思った。、
 
岡田義徳さん/ロベルト
き!さ!ら!づ!きゃっ!つ!あ!い!  うっちー!
この方も、まさか生でお芝居見ることになるとは(第二弾)
いやー。イヤーな奴を。演じ切られていて。声まじでどこから出してんねん。出てんねん。どうなっとんねん。ほんまいやなやつ。に憑依してて嫌いになりそう(やめてあげて)
 
福田転球さん/カラス警部補
サンキューテンキュー♪ サンキューテンキュー♪Fu〜〜〜〜!!!!
市場三郎のあの面白さを生み出してるだけのことある。新喜劇。新喜ry あとめちゃくちゃアツい。ご本人が表に出てこない役のバックグラウンド作って人格作り上げてそう。アレがアレでアレ。
 
みのすけさん/スズメ巡査
かわいいよね…かわいい。あの独特な感じなかなか出せる人いないよね。あと神出鬼没だったんだと思うんだけどあまり見つけられなかった。あとから飛び出してきてそこいたんかいワレ!みたいになった。カメレオンなのかな?←
 
 
 
 
さて 自担 桐山照史くん。
彼はどうしてこんなにも純粋無垢な役が似合うんだろうね?
「ビューティフルサンデイ」のただただこの人が好き!って真っ直ぐな想いとか、前舞台の「ライオンのあとで」2幕記憶喪失後のまっすぐな目とか。今回のロミオはそういった良さが存分に引き出されていて、彼にとっての集大成と言っても過言ではないのでは。と。いやこれからもどんどん素敵な役を演じて毎回最高を更新してくれるのは分かってるんだけど。そう言いきっちゃいたいくらい素敵な役だった。


今回のロミオには癖がある、鄭さんご癖をつけてくれた、とは聞いていたけれど。初日見る前にゲネプロ記事で吃音症って見てしまって(これは知りたくなかったな〜)、また重いやつやるやん、、って覚悟した。幕開けて喋り出したら、吃音にも緩急があって。絶対的に伝えないといけないことのときはドモリ具合って言えばいいのかな(今調べたら「連続」って書いてあった)のスピードが速くなるし、本能レベルで否定したいときは「違う!」的なことを吃音症状無く言葉が出てくるんだよね。

あと観客みんなでヒョエー!ってなったのはティボルトvsマキューシオの決闘シーンでブチギレたとこね、東大阪出身治安悪い巻き舌関西弁堪りませんでした。あれやってからの雨に打たれて大泣きだもんね、幅よ、幅。

話を戻してその吃音症状の差に関しては意識して出してると思うし、そこに関してのこともライオンのときお医者さんに色々聞いたって言ってたくらいだから今回も情報集めに走って出来上がったロミオなんだろうなってことは想像に難くなくて。今回はいつも以上に難しい大変って言ってくれてたけど、その辺のことも含まれていたのかなあと推測。

努力といえば、、火鍋だなんだでいつも以上に絞ってるって言ってたから、脱ぐだろうなあと思ってはいたけど、とりあえず肉体披露の前のシーツプレイ()に度肝抜かれて、まさかその後にもう一回というか大真面目な朝チュンシーン………上裸、、その部分の素肌、生で見られる日がくるとは思わなかったです。とんでもない。真後ろにいた方が「何てことを」って言ってたけどマジで(話の筋ももちろんだけど)あんな下半身ギリギリのとこでパンツ履かなくても良くない?けしからんだよ?少しでもずり落ちたらこんにちはするよ?ananじゃん。動くというかリアルananじゃん。やば、自分で言っててアカーンってなってきた。何を見てしまったんだろう、逆三角形のあきとくんを拝める日がくるとは(エンドレスになるので自重)

そして現役アイドルの魅せどころ、ダンスシーン。若手の方にダンス指導してたというエピソードを八嶋さんのTwitterで拝見したけど、踊ろうよ踊ろうよやだよ踊ろうよえー踊ろうよ分かった、の一連の流れの後 踊り出す瞬間のロミオさんの表情が自信に満ち溢れていて「無理、好き」って止まらなくなった。口角をフッて上げるんだよね。余裕かましてる大人の男性だった。そうだよね30歳だもん、、、ぴえん。あきとくんの体幹の良さだと思うんだけど、屈むときに頭の位置真下降りるの、それをベストな角度から見れてヒィンってなりました。

あと屋台店主×桐山照史って桐山担見たかったやつだよね???!いつぞやのMyojoでコスプレして似合いすぎてなけどまさかさーそれをさー。マッチ擦って火つけるとか口で吹いて火を消すとかご馳走様ですが過ぎる。七輪も良いね、パパジャニで見れなかったから(やめてそこじゃない) 団扇でパンパン煽ってたのもとても良かった。うちわになりたい、(だからそういうのやめて)

演技の話に戻します。表題の通りとにかく泣くけど、冷静になると何でそこで泣くかなってとこでも泣くけど、その泣きがわざとらしくなくて「ストン」と腑に落ちてしまうというか落とされてしまう説得力を彼の泣きは持ってる。思い返すとどの舞台でも泣いてるような、、朝ドラでも時間かけてもらって大事な泣きのシーン撮ったくらいだもんね。
最期の独白というかセルフ結婚式が切なすぎた。言葉にならない。
 
 
 
って書き出したらキリがないしキャストの話してるのか役の話してるのかよく分からなくなってきたので別記事に改めてストーリーで気になったこととか諸々書くことにします!

信じること。~祝38歳~


 
 
「どうも。


    僕です。」
 
 
そうやって書き始めてくれる彼のブログが好きです。
 
2019年の1年をかけて、「必ず見てくれる」「俺のファン」に向けて素敵な言葉を綴り続けてくれた櫻井翔くん
 
 
お誕生日おめでたまきん☆
 
なんて、軽く言える気持ちでは正直ありません
 
 
「よ!」
 
 
でもね、おめでたいことに何も変わりはない。
広い広い世界の中でこんなに素敵な言葉をくれるのは貴方しかいないんです
 
 
「これが“ファンサ”なのならば、許されないとおかしいだろう」「どうぞ読み返して下さい」
そうやって私(櫻井担)に向けて言葉を投げ続けてきてくれていたのだから
しょさんのことが大好きな身としては貴方の言葉を信じるしかありません。
 
どこかの誰かさんのように無責任し放題、ファン嫌いではないと知っているから
 
きっと、(もしかしたら丸1年独身でいるのは最後だと分かっていたから)1年間かけて、今までにない史上最大規模のファンサを私たちに届けてくれたんだと
 
信じられる、 言い聞かせられる。
 
 
信頼って、そうやって長い時間をかけて築かれてるんだなと思う
 
 
 
不信感がないと言えば嘘になる。
なんでどうしてこのタイミングであんな写真が出回るのか
ファン向け写真と同じポーズを彼女に撮らせるのか(超ポジティブに考えて、内輪向けのネタ写真だと思うようにしている)
とにかく、撮られることなく突然結婚会見を開いてくれるような賢い人だと信じていたから、それが「嵐を全うすること」だと信じていたから、本音で言えば今の状況には全然ついていけません。
 
でも、「嵐を全うすること」の定義は私が決めるんじゃない、張本人が決めることだから、しょさんがこれで良いというタイミングできっと動くのでしょう、そのときにしょさんにとっての「嵐を全うする」が何だったのかきっと分かる。
そのタイミングで私自身が絶望することがないといいな。そう願うしかない。
 
 
 
大好きな人が大好きな人と結婚することは祝福したいよ
そして、たっっっくさんの人に祝福されてほしい。
 
どこかの誰かさんのように、総スカン食らったり、馬事雑言投げられたりするようなことなく、
約束されたようなエリートコースを投げ捨ててまでアイドル道を貫いてくれた彼が、それに見合うような祝福の声と共に素敵な女性と幸せになってほしい
 
Xデーがきょうなのか、明日なのか、一年後なのか分からないけれど、
しょさんがいつまでも幸せでいられるよう祈念して、誕生日祝いの言葉に代えさせていただきます。
 
 
2020年1月25日 翔さんのファンより

大好きな貴方が三十路に殴り込みました。

29歳のあきとくん、の1年間を振り返って色々書いてみようと思います。

 

1年間というより、いま覚えてること、いつか振り返る用に。

みなさんみたいな語彙力なんて元々ないのに、あきとくんのことを前にすると本当に語彙力ZEROになるし、深い分析も落ち着いた見方もできないのが悔しいのですが。まとまりはないけれど、ただ本当にいま思うこと。を書いてみたいと思います。テーマは「桐山照史さん(29)」です。

 

 

 

2019.8.31

Happy 30th Birthday 桐山照史くん

良い一日になりましたか?ブログを見た感じ、幸せそうに過ごせているようで、何よりです。

 

 

 

 

 

「ジャニーズの30歳」って聞くと、ビビッてしまう面が正直あって。「K」の「T」くんが、30歳になるにあたってぶつぶつって言って離脱した傷、実は癒えてないんですよ。法廷でプロポーズしようが何しようが、あのときTくんがいた「K」が好きだったので。男にとっての30歳ってそんなに大きいものなのかなとか、30になる前後でそんなに変わるのかなとか、いざあきとくんも30歳を目前にしたら今までより足がすくんでしまうんじゃないかなとか。すっごい考えてて。怖くて。 あきとくん自身が言わないにしても、心の中で思っているんじゃないかとか、なんか、ほんんとにね、トラウマだったんです。ひょうきんキャラが似てたりするしね?

 

でも、見せてくれる限りの話ではあるけれど、そんな影は一切見えなくて。これからどんどん進んでやるぞ!っていう気持ちしか感じられなくて、無事30歳になったあきとくんを、ジャニーズWESTの一員として見続けられるんだなぁと、その気持ちを持てたことが、素直に嬉しいです。

 

 

 

29歳の照史くん、も色々あったね。全部は書ききれないからピックアップするよ?

 

 

まず、「舞台ライオンのあとで」 黒柳徹子さん主演の舞台、少数精鋭が織りなすストレートプレイ、本当によくやりきったと思います。(上から目線でごめんなさい) 6月末まで初単独主演舞台かつフランメンコに挑戦してたんだよ?!初挑戦のフラメンコに準備期間2か月だったんだよ?そのあとで黒柳さんともあろう方の相手役を3か月弱で完成させるってどんだけやねん。信じられへんわ。ほんとすごい(語彙力)

汗たらたら流してる軍服着た軍医さん、だけではなく戦いに巻き込まれて記憶喪失するわまともに喋れないわ動けないわ…思い出しただけでも涙止まらないわ。そしてそんなデヌーセ少佐が内に秘めてた愛ね、とんでもないよね。

役作りで悩む姿ってあんまり見たことなかったんだけど、ライオンに関しては阿知波さんに頼ったとか、お医者さんに聞いたとか、色々聞いたなぁ…難しかったよね。

 

汗たらたら垂らしてたりとか(2回目)、進行上見えちゃいけない義足が上から丸見えだったとか、衣装が壊れて軍医さんのリボンがタラーっと垂れてたりとか、ハプニングはたっくさんあったけれど(笑)(ごめん)(全部良い思い出なのさ)、約1年経った今、文化史に残るような歴史的な舞台を見せてもらっていたんじゃないかという気持ちでいっぱい。です。 先週、黒柳さんが母校の音大生と歌っているのをTVで見て、ライオンのラストシーンを思い出して軽率に涙するくらいには思い入れがあります。

 

黒柳さんのドキュメンタリー密着のおこぼれで、あきとくんを始めとして、メインキャストの皆様が初日に大入り袋もらってるのをTV番組で観られたのも思い出だったりする。私も個人的にお年玉あげたい。おいしいごはんたくさん食べてほしい。でも痩せててほしい。矛盾。

 

 

 

その一週間くらい前にさかのぼると、ライオンの会場激近で行われた、MステウルトラFES。の、テキ屋スタイルのお兄ちゃん。いや、おっさry(殴) かっこよかったなぁ…とんでもなくかっこいいええじゃないかだった。いつものええじゃないかがええくなかった。心臓抉られた。なんであんなかっこええねん。ずるいぞ。

 

 

 

滝つば先輩のお別れ会と化していたカウコン。放送前一番で飛び出してきたWESTさん、盛り上げに盛り上げて、アカンLOVEとかまでやってしまって、最終的に「WEST、いつもこんな感じですぅ(笑)」って一歩下がって言ったように見せかけて、盛り上がった会場に対して実はちょっと安心していたような照史くん。放送では満を持してフレディ・マーキュリーで登場されていらっしゃいましたけど。ど。。(好き)

つばーさ先輩の挨拶のとき、手をすごく上にして拍手していたことも印象的で。マリウスロスの身としては心がいっぱいになりました。そういうとこだぞ桐山照史

 

 

 

そしてWESTV

5周年をもじったツアー名。そんなツアー初日のMCで、年明け早々にメンバーみんなにテレビ電話をかけた件が話題になりました。かわいすぎかよ。なんなん。メンバーのこと好すぎでは????

セトリに沿って細かいことを言い出したら止まらないのだけど

誕生日831を沖縄の挨拶とかけて8131にした背番号、神ちゃんが作ってくれたWaWの返事がハイサイ!だったりすること、誕生日動画の1/3が沖縄Ver.だったりするあたり、あきとくんの沖縄ブームはブームではなく完全に定着したものなんだなぁとか思ったり。(今更) アカツキとかDrift!!!で体幹の良さを感じさせてくれたり。パンダの着ぐるみはかわいすぎるし(治安が悪いパンダとも言う)。試行錯誤して作ってくれたアニメーションは素敵すぎたし、誰がなんと言おうと乙女座2ちゃんはかわいかったし、和装と殺陣は気絶するかと思うくらいかっこよかったし、ホメチギリストのプルルルルルルってとこもめちゃくちゃアイドルしてたし、愛の奴隷は照史くんがノリにのりすぎて聞こえてくる歌ほぼあきとくんのソロになってたのはほんと笑う出来事だし(ほめています)、YSSB映像前のBarシーンは最後一瞬抜かれるところが非常に非常に良すぎて毎度変な声出したし、YSSBは完全に雄だし、傷だらけの愛は完全に桐山リウス照史でしたし、WaWで煽る姿や照史くん自身が大好きな「青空願ってまた明日」はいつも通りいい塩梅で煽ってくれるし想いを乗せて歌ってくれるし。

 

WESTV好きでした(突然)

 

 

 

初の地上波MCをやったりもしたよね(免許皆伝)、その番組で独楽回しの才能に目覚めてさ、同じ技に挑んでいたけどうまくできなくて悩み→できるかもと挑戦する立場だった、いま大人気の霜降り明星さんを困らせたりしたよね。なんなん。

 

撮影したのは28歳だったんだろうけど、自身初の単独表紙(月刊DIVER)を飾って、特集ページ組んでもらって、早々に売り切れて買い足しがままならないなんてことがあったり(かっこよすぎて吐血するかと思いました、まる)

 

 

 

WESTV!のジャケ写で見せてくれた大道具さんに軽率に恋したり(ひげ!ってみんなで喜んでたけど付け髭だった件)、かと思えば突然女装したり、ボディスーツ着たり、女装のレベル高すぎて女辞めたくなったり。かと思うと同じ女装でもカツラ被らないと大変なことになったり(水色のワンピースの子はとてもかわいかったですよ?!(2回目))

WESTV前楽のきりりゅせカップルが映像化されなかったことについては徹底的に議論したいです。しげじゅんはOKだったのに。りゅかみはOKだったのに。きりりゅせは問題ありましたか?Lionの心が折れたからですか?乙女2(のファン)は悲しんでいます。いくら完全コントみたいな顔したからって。HIDOI←

 

 

プレバト!に呼んでもらうと、米粉使ったパンで肉うどんを再現して才能アリとか言われるし

しゃべくり007に呼んでもらうと、ファンの誰も聞いたことがない「牛乳早飲み」が得意ですとか言い出してやってのけるし、しかもそれを誕生日の今日OAだったいただきハイジャンプでも2秒くらいで牛乳瓶飲み切ったりするし

パパジャニWESTでは保育科卒の力を遺憾なく発揮してくるし…

 

 

 

そうパパジャニと言えば!

お料理出木すぎだから!お魚捌くの慣れすぎだから!お魚捌かなくても重岡くんに的確に指示出しすぎでしんどいから! 番組がお金出してくれるんやったら懐事情気にしないとかほんとwって感じするし、 子供に優しいのかと思えばちょっと強めに「〇〇してくださぁい」って言ったりするし、でも基本的にはすごく優しくて絆創膏貼ってあげた直後に「痛いの痛いの飛んでけ~」とか言うし(しかもその魔法の呪文を繰り返す)

シャイボーイに対しては、俺が行くしかないみたいな感じで意図的に距離縮めに行ったのも印象的だったりしますね。

とりあえずパパジャニは消化しきれないまま配信が始まる。困る。好きゲージが毎回振り切れる、困る。

 

 

そして毎回思う「あなた沖縄に隠れてご家庭もってませんか」

 (それくらい素晴らしいということ)

 

 

ヒルナンデス! 

いろんなことしたね。下町の若旦那さん を訪ねて人形焼き焼いてみたり。日本に来てる海外の方を取材しに行ったり。Mr.マリックさんにマジックを教わったり。

スタジオでは〇×クイズでいっつも南原さんが選ぶ答えと逆の方向に押し出されたり、自分でおいしいと思って移動したりして、正答率めっちゃ低いんじゃない?そういう数値は出されなかったけど笑

滝ちゃんと都内にある農家を数件訪ねたりもして。ちょっとした家庭菜園にハマってブログに上げてくれたり。滝ちゃん、そのロケのときの話であきとくんのこと誉めてたというか助けてくれてありがたいって言ってくれてて、泣くかと。次農家ロケ放送されたらきっと私の涙腺が持ちません。

ビル全部のぼる!も頑張ってる。がんばれーってなる。横ばどロケが増えたのも嬉しかったなあ。

じゅんたくんに水鉄砲(エアーで)ぷしゅぷしゅされて逃げてるフリするあきとくんがとってもかわいかった。すきだぞばど。

今日は何の日?がめちゃめちゃ少なくなって、突然「木曜恒例のドッキリ企画です」とか言い始めたときは何が起きたかと思ったけどね。ギャグと絵の楽しみが無くなってしまったのはすこし寂しいけれど仕方ないのかな…

あ、あとGWに初めてヒルナンお休みの日があったね。収録びっくりした。でもレコメンはあるから結局休めないというw 昼間にディズニー行こうとした淳太くん、入園制限かかって入れず。色々茶化してたけど、2・3月にお兄さん夫婦とランド行ってたあきとくん。ツアー中なのによくやるなぁインフルかかるよ?とか思った覚えある。ご家族のことも大好きだよね。

お誕生日に際して、ご両親から贈り物送られてきた話のブログすごーくほっこりして好きだったなぁ。

 

インフルエンザといえば。

濵ちゃんがインフルにかかってWESTV名古屋公演に来れなかったとき、割とみんながエモーショナルになってる中、あきとくんはアンコールで濵ちゃんのうちわの柄の部分に銀テをくるくるって巻き付けてリボンみたいにしてたり、その銀テをスタンドのファンにあげたりしていて。好きだ~そういうとこ~~~ってなった。

 

 

 

 

メンバー様とのこと。 

しげちゃんとはさー。明らかに乗り越しラブトーリーの前後で関係性が変わったよね。

乗り越し後のこの1年。なんだかんだ言って、しげの希望でもう一回作詞を、作曲までもって話になって、一番複雑になったのはあきとくんだったのかなって勝手に思ってる。 2年連続でどうなのって話もだけど、私自身も「しげおかくんの(楽曲の)相方はあきとくんであってほしい」って思ってしまったから。蓋を開けてみたら、しげのすんばらしい曲があって、それに乗ったはまかみがいて、良すぎる仕上がりになったわけだけど。そうするとどうしてもみんなの中で優劣がついちゃうわけで、ほんのちょっぴり寂しかったりした。

そんなことを思ったのかどうかは知らんけど、そんなの関係ねぇ!ってくらい最近きりしげがアツい。パパジャニの序盤の定位置が隣なこともあるだろうし、非喫煙組なこともあるだろうし、淳太をめぐる恋のライバル()なこともあるだろうけど、やっぱり乗り越しを経て築き上げられた絆がものすごく堅いんだなって。あきとくんはしげのことむっちゃ信頼してるし、かわいい弟だと思ってるし、しげはあきとくんに対して前よりも距離を縮められるようになって、泥んこで襲い掛かったりとか(冒険したってええじゃないか九州編の話)。してるじゃん?

 

かーらーの!乙女座の!双子!!!!!!!!!!!!!!!

これを無くして29歳のあきとは語れないでしょう。 スカートふわふわさせたり、蟹股で階段駆け下りてきたり、どう考えても反対されるだろうに「しげちゃんのがぶーす!(意訳)」(ふたりともかわいいしふたりともぶすです)とか言うし、めっちゃ自分で傷つきに行くし、だけど流星がテンパると大きな助け船を出してあげるし、自分がLion相手役になると全部笑いに変えてっちゃうし。 何があれって言葉にできないですよね、きりやまあきと、おもしろいすき。←

 

 

 

小瀧くんとは、月詠人の練習を通じて、前より信頼関係が増したというか、のんちゃんからものすごく好かれるお兄ちゃんになったんだなぁって思ってる、特にパパジャニで。 今まで何があっても「はまちぁん!」「はーまーちぁん!」「はまちゃ!」「りゅせ!」って感じだったのに、いまのところ(特に体の絡みでは(語弊))小瀧→桐山、がものーすごーく多いように感じます。いままでだったらたぶん違ってた。 WESTVの台宙メイキング見たら確認できるけど、ほんっとあきとくんて面倒見良いし、アドバイスの筋が良すぎるんだよね。こうこうこうだからこうしてほしい、もっとよくなる、っていうんが分かりやすい。そして自分はなんなくやってのける。はい、好き。

 

 

 

 

神ちゃんとはまちゃんに対して、パパジャニだろうとなんだろうと「モンチ」「タカヒロ~」って呼び続けちゃうところも個人的にすごく好き。仕事人アキトなので、視聴者に分かりやすいようにするんかなって思うけど、もんちたかひろは抜けないというか譲らない。専ニク付けてるおたくって呼びたくなる。怒られそうだから言わないけど。そういう関係性を崩さない抜群のバランス感覚の良さって天性のものだと思う。好き。

 

流星とはこの一年で立ち位置云々変わったりはしてないけど、「レアペアとは言わせない」って何回か(私が)言ってた気がする。梅沢富美男さんの番組に呼んでもらったり、他の番組も呼んでもらったり。

 

そして淳太くん。じゅんたくぅん。って呼び方、本当に変わらないよね。笑

WESTV!ショッピングの夫婦漫才で「わたしゃあなたに(髪型変えたこと)気づいてほしい」っていうあきとくんの台詞、あれほんまそれな誰が考えたんまじ最高では夫婦ってそういう小さい切なさ抱えてるんだろうねとか、なんか色々考えていまって、聞くたびばど尊い好きをこじらせるの。(激重) これからも照史くんのことをよろしくね、淳太くん…

 

 

 

 

 

私個人の話。

BigShot!!!が公開される前までの話なんだけど ここ1年くらい、正直神ちゃんと濵ちゃんとのんちゃんに嫉妬してました。

理由は簡単、目立つ部分の歌割があきとくん→みんな、にあまりにも割り振られていたから。

勘違いでは~って友達に言われたりしたけれど、今まであったものを減らされるって、メンバーの実力を認めても、分かっていても、みんなで分け合えるくらいの人が同じグループにいること自体が奇跡だってことも分かっているけれど、悔しく感じてしまって。

特にね、地上波のタイアップとかだったりすると主演が良いとことるじゃん、(責めてるわけじゃなくて!)そうすると、あきとくんっていつ真ん中張れるんだろうかってわりと考えてしまって。

 

WESTVのユニ曲、ただでさえ少ない彼担当VSのんちゃんってなってしまうわけです、ペンライトの色が。オーラスで、それまであまり気にしていなかったのに、会場があまりにもピンク色が多くて、「30数公演、あきとくんはこの景色の中で刀を振り続けてきたのかな」って思うと悔しくて悔しくて、仕方のないことなのかもしれないけど、悲しくて、どうやったらあきとくんに仕事がいくんだろうとか、人気が出るんだろうとか(ファン心理としては人気出てほしくないところもあるんですけど(ごめん))、ファン少ないとか増やさなきゃとか思った自分も嫌だったし、いまオレンジで照らしてくれてる人の中で、気を遣ってこの色にしてくれてる割合がどれくらいかとか思ったら言葉に表せない感情が巡ってきてしまって、誰も悪くないんだけど、本当に悲しくて。

 

もやもやした中で流れた新曲BigShot!!!、あきとくんの声がたくさん聞こえて嬉しかった。

その前までの流れでいくと、あきとくんの声もともと大きいから音量調節で下げられてると感じてしまうことが多かったんだけど、今回は完全にリードボーカル。選手に、試合をみてくださる方に元気を!って意味であきとくんがそのポジションに据えられたのだとしたら、今まで嫉妬してきた自分がバカだったなって思えるようになりました。ちゃんとそれぞれの個性や特性を生かした楽曲制作・プロデュースをしてもらえるってことがわかったので。嫉妬しててごめんなさい。みんなの歌声も好きです。

 

そうなると、あとは、どれだけ自発的なオレンジの光を増やせるか。そんな多くならなくてもいいけど(笑)、同情でオレンジに照らすんじゃなくて、この2人だったらオレンジだなって自然とそういう流れになるような*1ファンの増やし方しないとダメよねぇっていま思ってます。誰目線だ。

 

 

 

まだ見ぬ桐山担の皆様へ

 

桐山照史はいいぞ?

毎日ファンに向けてブログ更新してくれるぞ?

信じられないマメさでしょ!

誕生日当日の今日のブログでは「誕生日を迎えた自分の写真を載せてあげられたらいいんだけど」とかめっちゃ気遣ってくれるのよ?福利厚生良すぎでしょ?それがきりやまあきとです。

仕事人です。

メンバーとファンのことが大好きです。

 

自分を担当としてくれるおたくに「王道じゃなくてごめん、こんな俺を選んで応援してくれてありがとう」って言うようなめっちゃ繊細で優しすぎる男性です。

 

そんなアイドルいます?

 

ジャニーズっぽくない、は誉め言葉じゃない、ジャニーズとして知ってほしい 本当にその通りだと思います。

 

 

桐山照史くんは最高のアイドルです。

 

 

桐山照史はいいぞ♡(2回目)

 

 

 

 

 

 

 

あきとくんへ

 

 

30歳のお誕生日、おめでとうございました。

 

これから3649日、あきとくんの30代が続いてく中で、

あきとくんが一日でも、一回でも、一秒でも、長く

「心からの」笑顔で、いられることを

あきとくんが大好きと思える人たち・シーサーといられることを

大好きなお仕事が続けられることを

美味しいものが食べられることを

あきとくんが愛してやまない「ジャニーズWESTでいられる」ことを

 

祈っています。

 

そして、その姿を応援させてもらえることが、私の幸せです。

 

 

 

 

HBD! 2019.8.31

 

 

831…

*1:この色が少ないから、こっちの色にするっていうのは個人的にあんまり好きじゃない(オレンジ少ないって泣いてた話と矛盾しちゃうけど)