音楽劇マリウス 時代背景とか用語とか

自分用に調べたので、どなたかのお役に立てたら。間違ってるところあったらご連絡ください。

 

  • 1931年って

1914~1918までフランスは第一次世界大戦で戦時下にありました。(日本も参加してるよ)。マルセイユ自体はそこまで激戦地にはなっていなさそう…?ネットでざっとしか見てないけど。 終戦から10年ほど経って、経済とかも少し落ち着いてきた時期って理解でいいのかな。第二次世界大戦は1939年開戦だったりするから、ちょうど大戦のど真ん中って感じ。WWⅡのことは未来だから予測不可能だとしても、マリウスとファニーの周りの大人たちは身をもって戦争を体験しているはずなわけで、そりゃ安定を求めますわな。あの2人の記憶の中にも戦争残ってる年齢のはずだけどね。

 

ちなみに日本では1931年=昭和6年。1932年5月15日に犬養毅元首相が殺害されてます(五・一五事件)。 ファニーが出産したのは1932年3月のはずなので、大体その頃。

 

 

フランス南部の港町。舞台中だと、かなりこじんまりとした街なのかな?ってイメージを受けたけど、実際のところ現在のフランスではパリに次ぐレベルの商業都市だそう。町中歩けばみんな知り合いってどんだけあの登場人物たちは顔が広いの 笑

 

音楽劇マリウスのセット、小高い丘の上に建ってるのは寺院。「ノートルダム・ド・ガルド寺院」です。映画でも結構キャッチとして使われてた。というかかなり印象的。キリスト教…ってなる。この物語のキーポイントでもあるよね、キリスト教

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https://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g187253-d230677-Reviews-Basilique_Notre_Dame_de_la_Garde-Marseille_Bouches_du_Rhone_Provence_Alpes_Cote_d_.html

 

マルセイユ姉妹都市、日本では神戸だそうです。神戸だってよ、淳太くん。笑

 

 

  • フラメンコって

スペインのアンダルシア地方発祥のダンスと歌。調べてみたら、観客が入れる掛け声にまで専門用語がついてるという。屋号言って盛り上げる歌舞伎みたい。比較的新しい芸術で、しっかりと記録されているのが確認できるのは19世紀後半だそうです。

https://www.anif.jp/ctt_anif_hajimete.htm

 

振りの種類とか、基本動作の名前とかあるのかなぁなんて調べたけど今一つヒットせず。誰か膝打ちからの手叩きからの上に手を挙げる振り付けの名前?教えて?忘れたくない…

 

それと、「憧れの『アンダルシア』」とマルセイユの距離を調べたらこんな風に出てきました。ご参考までf:id:sakurahirahira:20180624022406j:image(GoogleMapより)

 

  • 1930年頃の通貨価値って

10万フラン ファニーに祝い金としてあげるつもりだった
400フラン 当初予定していた、オノリーヌへの月々の仕送り額

調べたところ、1フラン=200~250円くらいだそうなので単純計算すると

10万フラン=2000万円~2500万円
400フラン=8万円~10万円

 

そりゃ女手1つで育ててくれたお母さんを楽させてあげられるって心揺れるわな… 

 

  • シトロンって

レモンが少し入っている炭酸飲料ってことで良いのかな。よく楽屋に差し入れ入ってるよね← フランス独特のものではなさそう。シトロンっていうレモンによく似た食べ物はあるみたい。f:id:sakurahirahira:20180624022417j:image

https://www.pokkasapporo-fb.jp/products/soda/ribbon/HT16.html

 

  • アニセットって

“主としてアニスで香味をつけ、加糖した無色透明のリキュール。地中海沿岸地方で造られる。水を加えると白濁する。”(…コトバンクさんより) 
アニスってなんやねん→セリ科の草ですって

 

  • トンマの王子って

どこかの国とか、何か昔話かと思ってたら全く違った。 「頓馬」…間抜けとかそういう意味でした。(コトバンクさんより)

 

  • シュミゼットって

“麻・モスリンなど薄手の生地で作られた袖 (そで) なしの短いブラウス。刺繍 (ししゅう) ・タック・フリルなどの飾りがついたものが多い。(コトバンクさんより)”

 

 

  • 帆船って

あの時代、世界的には帆船は衰退の一途だったようです。フランスは動かしていたようだけど。


20世紀初頭にはアメリカの「トマス・W・ローソン」や、ヨーロッパ~チリ間の硝石輸送で大規模な帆走商船隊を編成したドイツのF・ライツ社が所有した「プロイセン」など、鉄・鋼鉄製の船体で大型・多マストの帆船が建造されたが、もはや帆船は海運の主役ではなくなっていた。イギリスに於いては19世紀末から帆船の建造が行われなくなっていたが、フランスでは1881年より帆船に対する補助金制度があったため、帆船時代の末期においても多くのフランス籍の大型商用帆船が就航していた。当時、フランス帆船は空荷で世界一周をしても、補助金によって十分な利益を挙げることができると言われていた。

帆船 - Wikipedia

 

未確認事項

○「お子様」のこと、キリスト教的にあまりよろしくはないけど禁止ではなさそうな雰囲気?OKでないことは分かってる(そりゃそうだ)。オノリーヌが激怒したのは、時代もだしファニーの年齢もあるのかなぁ。カトリックプロテスタントの違いとかもあるのかな。教えを厳格に守ってる方は、現代でも時期をごまかせみたいな話があるって調べてたら出てきました。さすがにリンクを貼る勇気はないけど。めちゃくちゃびっくり。。

 

エスカルトフィグ船長さんが就航させてる船のこととかも調べたかったけど、どうやったら答えが出るのか見当もつかなかったので割愛。

 

諸々分かったらもっともっとあの舞台を理解できるんだろうなぁ…放浪してる老人との会話とかも。